(株)スーパーバリュー九州本部は26日、福岡市博多区のホテル日航福岡で「第31期アソシエイツ会総会」を開催した。38社72店の加盟店をはじめ、アソシエイツ会に所属する食品メーカー、卸などの会員362名が集まった。
総会では、アソシエイツ会副会長の(株)中陽の代表・豊田浩二社長が開会を宣言。その後の会長挨拶では、三井食品(株)の代表・長原光男社長が変化への対応の難しさに触れ、「変化と向き合いながら、支持されるスーパーバリュー会を作っていくことが我々の責務である」と述べた。
続いて挨拶を行なった杉一郎相談役は、「一社では生き抜くことが難しい。CGCグループのもとに集まり、お互いに力を合わせることによって生き抜くことが可能になる。生き抜くためには、人間のあるべき姿を学ぶ姿勢を忘れず、お取引先に安心していただける存在、ひいては、お客様に尽くし支持される存在であらねばならない」と長原社長と同じく、支持されることの重要性を説いた。
この後、(株)スーパーバリュー九州本部の大道和彦社長が、「現在、平成26年度の出店計画では、スーパーマーケット、ディスカウント、ドラッグストア、ホームセンターなどが九州地区で約190店舗出店を予定している。さらに、コンビニエンスストアとドラッグストアの融合店が九州だけでも約450店舗出店することが見込まれ、スーパーマーケットは厳しい環境に置かれることとなる」と商環境の変化に懸念を示したしたうえで、今後の方針を発表した。
まず、「小・狭・深」と小商圏向けの小規模店舗を展開し、クロスマーチャンダイジングなどにより顧客の購買意欲を刺激するような売場作りに注力することを挙げた。また、昨年に引き続きお客様一人あたりの買い上げ点数アップを目指した企画を実施することや、商品や価格の強化を図ることで競合店に対抗していくことも明らかにしている。
大道社長は「バリューの明日を考える会」を発足予定であることを語り、最後に「本部と加盟店でよく話しあう機会を設け結束力を強めていけば、我々なら十分戦っていける」と述べ、団結力の重要性を訴えた。
総会後、中村学園大学教授の占部賢志氏が「一隅を照らす~歴史からのメッセージ~」というテーマのもと講演を行なった。占部氏は、社会貢献に無関心な若者が増えたことを指摘し、世界に誇れる日本であるためには、先人たちの遺した歴史から国や社会や人々のために尽力することの素晴らしさを学ぶことが必要だと主張。参加者は熱心に耳を傾けていた。
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