「うつはこころの風邪」というフレーズで広告がばんばん打たれるようになったのは1999年頃からだ。SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が日本で発売されるようになり、製薬会社が一大キャンペーンを打った。メディアミックスで、テレビ、雑誌、新聞ありとあらゆる媒体で広告を目にするようになった。そしてそれは現在も続いている。
「日本の気分障害患者数は1996年には43.3万人、1999年には44.1万人とほぼ横ばいでしたが、2002年には71.1万人、2005年には92.4万人、2008年には104.1万人と、著しく増加しています」(厚生労働省のホームページより)
これほどにもマーケットを開拓した広告戦略も珍しいのではないだろうか?そして「それほど薬が効かない」「薬漬け患者が増えている」という批判が当然の如く噴出してきた。専門医などによる書籍も多く出ているので詳しくはそちらを参考にしていただきたいが、多くが「作られた患者」だというのは事実だろう。
そして味噌は「一度服薬を開始すると、そこから抜け出すのは難しい」ということだ...(⇒つづきを読む)
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