「人とのつながりを、本当の意味で大切にして、それぞれの案件に真摯に向き合ってきたことが事業を継続させることにつながっていると思います。遊休資産の活用は当時の福岡では、まだ真新しいものだったと聞いています。それゆえ、綿密なリサーチを行い、資産の適切な活用方法の提案をしたうえで開発していきました。そのおかげで信頼を勝ち得ることができ、次々と輪が広がっていったのです」(中村社長)。
建物の大小にかかわらず、それぞれに真剣に向き合い、結果を出す。それが同社の繁栄につながったのだと言う。この実績を積み上げたことで社内に賃貸マンションに関する経験が重ねられることになり、いつしか地場トップクラスの技術力を持つようになったのだ。その背景にあるもの、それは挑戦する精神と真心である。
新たなこと、未経験の案件であってもひるまずベストを模索し実行する。その社風が原動力となり、いつしかRC造賃貸マンションだけでなく、さまざまな建物を取り扱うことができるようになっていったのである。中村社長は建物への思いについて、次のように述べた。
「建物をつくることは、施主の夢をかなえることにほかなりません。それぞれの建物には、それぞれの夢が詰まっています。私たちは、その夢をどう実現していくか、ということに最も大きな注意を払います。それゆえ、建てたら終わり、というのではなく、竣工のときが信頼関係構築のスタートだという意識で取り組んでいます」。
建物を建てただけでは、施主の思いは満足させることはできない。つくった瞬間から、メンテナンスに対する配慮が必要となる。その部分は他社に任せる、というのではなく、同社の場合はビルメンテナンスまで自社で行うケースがほとんどなのである。
万が一の急なトラブルにも即座に対応できるよう、業界内でいち早く社員の当直制による24時間体制を構築した。問題があっても、電話1本でいつでも現場に社員が駆けつける。排水管が詰まった、カギが壊れたなどのトラブルにも、本社内に常に社員を常駐させ、対応がとれるようにしているのだ。建物をつくった責務を果たす。それが信頼関係の構築につながっているのだ。そのスタンスは、建設の準備段階からなされる。綿密に調査を重ね、打ち合わせを行い顧客とのコンセンサスをとる。基本コンセプトを決定し、その思いを実現するための具体的な方法が練り上げられる。予算、資金調達の手当方法の相談まで乗ったうえで本契約を交わし、施工へと移る。その手順は、長年築いてきた誠心誠意の気持ちのもとで組み上げられてきたものなのである。1つひとつに手を抜かない。真心を込めて施主とともに建物に向き合う。その結果、信頼関係が生まれているのである。
(つづく)
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照栄建設は地場の建設業者として、皆さまとともに歩んでまいりました。地域に密着し、お客さまの満足のために、これからも一生懸命に尽くしてまいります。賃貸マンション、分譲マンション、リノベーションなど、建物に関するご相談は、ぜひ弊社にお声かけください。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:中村 悦治
所在地:福岡市南区向新町2-5-16
設 立:1972年6月
資本金:7,000万円
TEL:092-566-1249
URL:http://www.shoei-k.com/
<PRESIDENT PROFILE>
中村 悦治(なかむら・えつじ)
1952年生まれ。防衛大学校、陸上自衛隊を経て照栄建設(株)に入社。創業者である前畑一人前社長を支える。2002年、同社代表取締役社長に就任。趣味はゴルフ、映画鑑賞、読書。
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