国土交通省は8日、伝統構法を活かした木造住宅の担い手候補者募集を行う補助事業者の募集を開始することを発表した。
今回の募集は、伝統構法を活かした木造住宅の生産を担う大工技能者に必要な知識、理論や技能等の修得に対する支援を行うため、当該大工技能者になろうとする者を募集する者に対し、国が必要な費用を補助することにより、伝統構法を活かした木造住宅の生産体制の強化を図るもの。
1,公募期間
2010年3月8日から2010年3月30日18:00まで(必着)
2,公募対象事業者の要件
(1) 補助事業の実施の方法等の補助事業の実施に関する計画が、補助事業の適確な実
施のために適切なものであること。
(2) 補助事業を適確に遂行する技術能力を有し、かつ、補助事業の遂行に必要な組織、
人員を有していること。
(3) 補助事業に係る経理その他の事務について適確な管理体制及び処理能力を有して
いること。
(4) 補助事業の公正な実施に支障を及ぼすおそれがないものであること。
(5) 補助事業を円滑に遂行するために必要な経営基盤を有していること。
(6) 補助事業において知り得た情報の秘密の保持を徹底すること。
以上、(1)~(6)までの全ての条件を満たすことのできる民間事業者等とする。
伝統構法を活かした木造住宅を建てる人材を育成し、我が国の受け継がれた技をより多くの職人に伝承されることが期待される。建築基準法の改定で伝統構法を用いた住まいを造ることが困難になっている現在、今回の公募で再び伝統構法がスポットライトを浴びることができるのか注目したい。
【河原 清明】