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ログハウスに住む(1)

2010年4月26日 12:05

 九州地方のログハウスビルダーに取材をした。「ログハウスと言えば、郊外や田舎に建て、別荘としての用途がポピュラーであった。近年、ログハウスを住まいにしたいというユーザーが増加傾向にある。ログハウスは"高い"というイメージがあったが、ログハウスの情報がwebを中心に充実してきて、一般注文住宅とあまり変わらない価格で購入できることが認知されてきている。田舎暮らしをログハウスで提唱しながら、一方では都心部でもログハウスを建設するケースや、それに対する問合せが多い」という回答だった。
 ログハウスは、2002年5月15日の国土交通省告示第411号"丸太組構法を用いた建築物又は建築物の構造部分の構造方法に関する安全上必要な技術的基準を定める件"において第1~9まで適用の範囲や材料など細かく基準が設けられている。
 ログハウスは、前述通り丸太組構法即ち校倉造で、北欧・北米にて200年以上前から作られてきたもので、我が国に初めて輸入されたのは昭和30年代。我が国の住まいのジャンルでは新たらしい部類である。一方、奈良県の正倉院や唐招提寺は我が国最古の"ログハウス"と言えるかも知れない。正倉院や唐招提寺に関しては、語るまでもなく世界的にも優れた建築物である。
 夏は涼しく、冬は暖かいログハウス。住みながらにして木と共生し、森林浴が毎日できる。ログハウスに住む事について、様々な角度から検証していく。

(つづく)

【河原 清明】

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