不動産経済研究所が13日発表した2009年度の首都圏のマンション発売戸数は、前年度比6.0%減の3万7,765戸と4年連続のマイナスで、92年度(2万8,460戸)依頼17年ぶりの4万戸割れとなった。世界的な金融ショックによる景気悪化や不動産市況の冷え込みで発売は低迷した。
しかし、最近のマンション市場は在庫処理が一巡したこともあって急回復しており、即日完売のケースも出ている。同時に発表された10年3月の発売戸数は、前年同月比54.2%増の3,685戸で2カ月連続の前年同月比増となるなど高い伸び率を残しているからだ。
3月の契約率は82.8%と前年同月比で4.5ポイント改善され、07年3月以来3年ぶりに80%台を回復し、1戸あたりの販売価格も5,070万円と16カ月ぶりに5,000万円台に回復している。
福岡でも、在庫が一掃され販売物件の減少が見え始めており、マンション市場の回復が期待されている。
【石崎】