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民意を無視した運営の住宅展示場

2010年4月13日 14:32

 住宅展示場に対して顧客が望むことは「色んな住宅を一箇所で比較したい」「価格や間取りなどを比較したい」ということが一番多い。ところが、大半の住宅展示場は大差がない。
 大手ハウスメーカーが中心で、最近でこそ増えつつあるが、地場の工務店・住宅会社が多くて半数程度である。そして、気になるのが、ハウスビルダーやFC展開のフランチャイズ系はまず見かけることがない。近年、福岡に進出し積極的に販売している関東の住宅会社も当然ながら展示場には入っていない。そして、国道沿いなどに単独で展示場を構えるホームビルダーも大手、地場を問わず入っていない。
 ある地場の住宅会社は「私どもは入れないでしょう。だから単独でやるしかないのです。一度相談したことがありますが、『駄目です』の一言で、何を理由にして駄目だったのかは説明もありません。説明があれば、改善することもできますが、説明もないので改善の方法すらありません。まぁ、大手にしてみれば、私のところが煙たいのでしょう」と半ば諦めているが、同社は郊外を中心に単独で複数の展示場を構えるまで成長している。同社は、福岡を中心にした展開で、販売数も県内上位にランクされる。これでも出展が叶わないのだ。理由はハッキリしない。民意は販売数を見れば一目瞭然だ。売れている以上は、見たい人が多いのも事実。でも総合展示場にはない。民意より、スポンサーである大手を見ている総合住宅展示場。このままでは総合住宅展示場は見捨てられる。

【石崎】

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