12日、住宅ビルダーを対象に、事業資金貸付業務を行なうエスクローファイナンス(株)(本社:東京都千代田区 代表:須田幸生氏)は、戸建分譲デベロッパーに対する建築工事の出来高に応じた融資サービスの提供を開始すると発表した。開始は、4月16日から。
同社によると、「戸建分譲デベロッパーは、住宅建築資金を確保するために、金融機関より"自社の企業与信"で運転資金を調達していましたが、近年では住宅関連企業の倒産などにより、建築事業資金の融資に消極的な金融機関が増加。資金繰りの悪化からデベロッパーの事業展開に制約が生じています。 このような状況のなか、当社が提供する出来高融資サービスは戸建分譲デベロッパーに対し、購入者との契約が完了した物件の住宅着工から完成引渡しまで"出来高に応じて"工事資金を融資するという画期的な融資制度です。
この出来高融資サービスを活用することで、デベロッパーはプロジェクトごとの資金繰りが可能となり、自己資金を新たなプロジェクト用地の取得資金などに活用することができることとなるため、事業機会を逃すことなく、主体的な事業展開が可能となります」としている。
同社は、出来高融資サービスの提供と同時に用地取得資金に関しても、提携金融機関と連携して住宅ビルダーやデベロッパーをサポートしていく意向である。
銀行与信に依存せずに建築資金の調達が可能になることで、戸建住宅業界における活性化の救世主となるのか。今後の同社融資制度の動向に注目したい。
【河原 清明】