建売住宅でなく、注文住宅のときに注意する点は「どんな家」を建てたいかということ。在来工法なのか、2×4住宅なのか、輸入住宅にするのか。そして、断熱は外なのか、内なのか、などなど。住宅の大きな外枠が決まると、そこから業者を選ぶことになる。当然ながら、予算やデザインも入るわけだが、その住宅会社の特徴を掴むことが大事だ。
例えば、輸入住宅ならその実績を持つところにすべきである。よく「うちは何でもできますよ。輸入住宅も、在来もOKです。断熱も何でも可能ですよ。お客さんの要望どおりに対応しています」というところは、警戒する方がよい。年間に何千という施工実績があるなら別として、地方の住宅会社や工務店では、その会社が目指している住宅がある。その住宅と、自身が思い描く住宅とが一致しないと、いくら「予算に合わせてくれる」「営業が熱心だったから」「色々と相談に乗ってくれた」といったものがあっても警戒が必要だ。
それぞれの工法などにより、事細かな技術が必要であり、色んなケースが当然ながらあるのが住宅である。極端なことをいえば、場所が少し違うだけでも、日の当たり方も違うし、風の流れなども違う。当然家も1件、1件が違うのである。木1本をとっても同じものはない。つまり、経験と研究が必要なのであって、得意分野を構築している工務店は、その分野では安心できるケースが多いのである。逆に、「何でもやる(出来る)」というのは、得意な分野の構築ができていないことにもなる。どんな家が建てたいのか、または住みたいのかを具体化させて、その工法を取り入れている会社から、選ぶことが大事になる。
【石崎】