社団法人九州住宅建設産業協会(九住協)第10代目理事長に、「グランフォーレ」のマンションブランドで親しまれている地場マンション企画・販売会社(株)コーセーアールイー代表取締役の諸藤敏一氏が就任した。
「福岡200万人都市」構想を掲げる諸藤新理事長は、建設・不動産の各関係団体を巻き込んで福岡市の人口を増やし、福岡市の街全体を盛り上げたいという力強い意志を見せている。
藤新理事長は固い決意を持って次のように語る。
「現在、福岡市はどん底だと言われているが、これから活性化できるチャンスはまだまだある。福岡市は以前2万人ずつ人口が増加していたが、現況は1年間に7,000~1万人。一例を挙げると、下町と言われている東京都足立区は人口が増えている。なぜか?『幼稚園や保育園の待機児童を出さない』という方針を打ち出しているからだ。魅力ある街づくりに建設・不動産関係が深く関わることで街が活気づき、市民が豊かな生活を享受し、そして業界が元気になるように協会トップとして活動していく意向だ。
福岡市はまだ5大都市圏に入っていない。福岡市が200万人になれば大阪市に匹敵する。今回の就任で、福岡市の都市計画課など行政を巻き込んで街づくりに積極的に関わっていく方針。会社の利益だけでなく、街と市民全体の利益をもたらすように務めていく。福岡市には学生などの流動人口が年間5万人はいる。行政のトップが、経営感覚で舵取りしてもらえるように働きかけていく。まずは行政側と1日でも早く1回目のミーティングを行ないたい。
街の活性化の実現。福岡市のために汗をかいていく。そのためには人口が増えることが先決だ。そのために自身が先陣を切って、行政と建設・不動産業界が一体となった地域活性を実戦し、魅力ある街にしていきたい」。
1962年に小田弥之亮氏が初代理事長に就任すること数えて約半世紀。歴史ある九住協の理事長に就任し、業界そして街の活性化に大いなる期待が寄せられる諸藤新理事長の活動ぶりに注目したい。
【河原 清明】