介護事業はサービス事業
福岡市内でデイサービスセンターやグループホームを運営する(株)ケアリング(福岡市博多区、電話:092-642-7888)。ほかにも介護業務管理ソフト「キャロッツ」によるコンサルタント事業など、介護において幅広いサポート事業を展開している。昨年3月には、韓国政府の特殊法人「済州国際自由都市開発センター」(Jeju Free International City Development Center:略称JDC)とヘルスケアタウン建設のための事業提携を締結し、韓国進出のための足がかりをつくった。同社代表取締役CEOの中尾光明氏に、現状の課題と展望について話を聞いた。
<コムスンを辞めて2000年に発足>
私たちは10年前、専務取締役の岡部廉と2人だけで立ち上げた、後発の介護事業者です。当時、わずか16坪の間借スペースで介護事業に参入しました。2000年まで岡部はコムスンの労組委員長で私は九州地区の統括責任者でしたが、介護保険がスタートしても思うように業績が伸ばせないコムスンがリストラを敢行したのを機に、同社を辞めました。
岡部も私もそれぞれの立場でリストラに抵抗したために、結局、同社を追われるかたちになったのです。そこで2人で力を合わせて、新しい会社を発足しました。10年後の現在は、従業員277人(正社員55人、非常勤222人)の中堅事業所に成長しています。
介護保険開始以前から、24時間巡回型訪問看護を担っていた経験豊富な看護師や介護士も多く在籍しており、まさに介護の専門家集団だと自負しています。
【文・構成:田代 宏】