介護事業はサービス事業
<福祉・介護分野では「第一号認定」に>
おかげさまで、事業は順調に伸びていきました。2005年、博多区の半道橋に通所介護事業として「ケアリングデイサービスセンター」を、認知症対応型共同生活介護として「ケアリンググループホーム『東光寺』」を開設することができました。
さてどうやって始めようか、と考えていたところで、(財)福岡県中小企業振興センターが推進する平成17年度の中小企業経営革新支援事業制度に、「介護事業における科学的根拠に基づいたケアサービス体制の確立」と「介護」と「介護予防」の有機的結びつきを事業展開の要として、「介護=自立支援」において、より効果のある介護サービス供給体制を構築する、という事業計画でエントリーしました。
経営革新というのは、新たなモノをつくる事業に対する助成制度ですが、私たちの場合はモノではなく、人が元気になるためのシステムを提案したのです。病院を退院された高齢者の方が私たちの施設に通うことによって、どのように元気になっていくのか。そのシステムを考案し、構築したわけです。最初は行政もおよび腰だったのですが、専務と一緒に何度も足を運ぶうちに理解を得て、福祉・介護分野では国内第一号の認定事業者となったのです。
【文・構成:田代 宏】