介護事業はサービス事業
<韓国版介護保険制度のアドバイザーに>
私たちは7年前から、これから急速に高齢化を迎えようとしている韓国に、日本の介護保険制度を紹介してきました。一昨年から韓国でも、「老人長期療養保険法・スバル保険」がスタートしましたが、韓国健康保険部傘下の「KHIDI」(コリアヘルスインダストリアルインスティテュート)や韓国の学生には、日本を参考にしたらいいと話してきました。日本では当初、ドイツ型とデンマーク型の介護保険制度を参考にしましたが、しょせん北欧とは歴史がちがうのですね。640万人という国家規模から、歴史、伝統、政治とことごとく違っているため、日本は100年経ってもデンマークには追いつかないと思っています。でも、日本はそれを参考にして失敗した部分がたくさんありました。だから韓国には、日本の失敗した部分は捨てなさい、良い部分をみて韓国なりの制度に作り上げたほうがいいと、日本の失敗事例を数多く伝えてきました。
その甲斐あって、韓国からも政府関係者が来日し、当社の施設を見学してもらったり、デイサービスやグループホームの重要性をご認識頂くことで、同制度に取り入れられたことはじつに喜ばしいことです。
その後、ヘルスケアタウン事業計画(事業規模390億円)において、JDC(済洲島特別政府)とコンサルタント契約を締結、昨年の3月には調印式も済ませております。今年の1月にはJDCによる説明会が大阪で開催される予定です。福岡は韓国に近いし、福岡市でも日韓の交流を推進しています。私たちはまだまだ小さな企業ですが、今後も福岡という地の利を活かした「介護サービス事業」を推進していきたいと思っています。
【文・構成:田代 宏】