塩の新たな表示ルールに生き残りを賭ける
2008年4月21日に「食用塩の表示に関する公正競争規約」が施行されてから2年が過ぎた。その間猶予されていた「必要表示事項」および「特定事項」の表示の一部、ならびに「特定用語の使用基準に係る表示」がいよいよ今年4月から施行される。(株)青い海(沖縄県糸満市、098-992-1140)は沖縄を代表する製塩メーカーで、「自然の原料をそのまま」をキャッチフレーズに37年のあいだ操業を続けてきた。今や自然海塩の生産量は月産30tを誇っている。同社は「自然海」の商標を持っているが、公正競争規約の完全施行により、同表記はあたかも同社の塩に人工の手が加わっていないかのような誤解を与える表示とみなされるために今後使用できなくなる。同社代表取締役の又吉元栄氏に、心の内を聞いた。
<沖縄最古の塩メーカー>
弊社は4月に創業38周年を迎えます。糸満市の沖合約2,000メートルの海水からつくる沖縄の海水塩『青い海』(120g・500g・業務用20kg)、『青い海粗塩』(500g)、『自然海塩』(80g・250g・500g・業務用20kg)、塩分を40%カットした『海健』(200g)を販売しています。また、メキシコやオーストラリアから輸入した原塩(天日塩)を糸満の海水で溶解・再結晶させた再生塩『シママース』(500g・1㎏・2kg・4kg・業務用20kg)、『青い海のシママース』(1㎏)、『海の華』(300g)も販売しています。
敷地面積7,500坪の工場では平釜式煎ごう法による製塩を行なっており、自然塩製造工場としては沖縄では最古の歴史を持ちます。2006年には国際規格である品質マネジメントシステムISO9001と食品安全マネジメンとシステムISO22000を取得し、研究開発と品質管理体制を一層強化しました。
【文・構成:田代 宏】
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