消費者庁は4日、「第4回健康食品の表示に関する検討会」を開催した。
今回の議題は『個別テーマの分析』。健康食品の表示に関する「海外事情」および「消費者への情報提供の方法」について討議された。
海外事情については、国際生命科学研究機構事務局長の浜野弘昭委員が、EU・米国・コーデックス委員会の機能性表示に関する動向について報告した。
ほかの委員から飛び出した「(わが国に導入する場合)どちらがいいのか」という質問に対し、浜野委員は「EUの『栄養/健康強調表示制度』のほうが(わが国には)合っている」と答えたとされている。その後、委員の間でかなり具体的な意見交換が行なわれたという。関係者によれば、「EU制度を推す意見のほうが多かった」としている。
消費者庁は、「米国のヘルスクレームよりも、EUのほうが良いという議論では必ずしもなかった」と話しているが、一部業界紙によれば、『EU型に関心を示した委員が多かったことから、米国型を導入する可能性は狭まった』としている。
これに対し、NNFA(National Nutritional Food Association)ジャパンの元代表で、サプリメントの立法化を目指すエグゼクティブ会議の議長を務めたこともある大濱宏文氏(バイオヘルス リサーチ リミテッド代表取締役)に話を聞いた。
【田代】