独立行政法人「国民生活センター」は17日、「まつ毛エクステンションの危害」に関する報告書をとりまとめた。
同報告書は、まつ毛エクステが原因で増加する事故に対して注意喚起を促す目的でまとめられたもの。厚労省が2008年3月に「まつ毛エクステ」に関する危害防止の徹底をはかる通知文書を出しているが、その後もまつ毛エクステによる危害の相談は後を絶たず、すでに150件にのぼったためとしている。
また、厚労省はまつ毛に関する施術を美容行為と位置づけているものの、エステ店やネイルサロンで美容師以外の者が施術している可能性もあるとして、同センターは近況に関して報告書をまとめることにした。
事例のなかには、「接着剤によるものと思われる傷が角膜についた」「薬剤が原因でまぶたが腫れた」などの一次被害にくわえ、「苦情を申し出たらクレーマー扱いされた」「アレルギー体質だといわれた」などの二次被害も報告されている。
同センターでは消費者へのアドバイスとして、被害を受けたら地域の消費生活センターや保健所、衛生担当部署などに相談するよう呼びかけている。