沖縄県名護市にある県内最大のテーマパーク「ナゴパイナップルパーク」には、年間約80万人の観光客が訪れている。県内に散らばるグループ店舗を訪れる観光客を合わせるとその数はなんと120万人を超える。ちなみに昨年沖縄で観光を楽しんだリゾート客は総勢約560万人だった。
パイナップル王国では2003年に通販事業部を設立し、主に店舗からの集客を中心に事業を展開してきた。土産物を中心にした商品アイテムが多いため、「リピートに結びつきにくい」という悩みがあった。そこで注目したのが、観光会社とのタイアップ企画だ。たいてい旅行会社は観光に先立ち、観光客に対してあらかじめ旅程表を配布する。そのときにパイナップル王国の折込みチラシを同梱してもらうことにした。
観光客は旅行前に土産物を注文する。観光を終えて帰省する頃に合わせて、商品が自宅に届けられるという仕組み。観光客は手ぶらで旅行できるために、観光にも集中できる。一石二鳥の顧客獲得システムだ。
「一人当たりの注文数も増え、客単価は平均1,000円以上もアップした」と同社通販事業部長の仰耕平氏。沖縄IT経営大賞で「内閣府沖縄総合事務局長賞」を受賞した。26日の本日が授賞式。
現在、同社が取り組んでいるのはさらなるリピート率の増加。そのために健康食品やコスメ商品の開発に力を注いでいる。
詳しくは4月発売予定の『I・B春期特集号/テーマ:食と健康』で報告する予定。
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