3日、長崎大学に同大学副学長・薬学博士の中島憲一郎氏を訪ねた。同教授は、覚せい剤関連化合物の研究に長年従事してきたこの分野の第一人者。2002年に死亡者まで出した、「中国製ダイエット食品」の成分分析も行っている。研究室では、「覚せい剤など乱用薬物の分析」「医薬品の適正使用に関する研究」「脳内神経伝達物質の分析研究」のほかに、「機能性食品の品質評価」を大きなテーマに掲げている。このように、中島博士は健康食品にも大きな関心を寄せており、これまでにも赤野菜やノニ、冬虫夏草などで分析研究を行なうなどし、チョーコー醤油との産学連携商品も生みだしている。
健康食品について博士は、「有効性と有害性が紙一重であること」「(特定保健用食品などを除いて)あくまで食品であること」を強調したうえで、「健康食品」としての独自のカテゴリーを設ける必要性にも言及した。
詳細はデータ・マックスが発行する『I・B春期特集号/食と健康』(4月刊行予定)で紹介する。