創業20周年を振り返って会場は涙･･････
　
　ベストアメニティ(株)（福岡県久留米市、代表取締役：内田弘）は３月12日、JALリゾートシーホークホテル福岡で「第3回雑穀米フォーラム」を開催した。全国の生産者をはじめ、取引業者を中心に約500人の関係者が参加した。学生の参加も目立った。来場者には『国産十六雑穀米』『雑穀野菜ふりかけ』『特製エコバッグ』の記念品が配られた。
　冒頭、あいさつに立った内田弘氏は、「創業20周年という節目の今年、環境問題や農業問題を踏まえた何らかの気づきを持ち帰ってほしい」と同フォーラム開催の主旨を述べた。
　また、創業時に雑穀米を売り出した当時を淡々と振り返り、「雑穀は鳥のエサだといわれていた時代、売れない太鼓判をもらった」としながらも、「何十年もとりつづけた白米中心の生活に、少しでもミネラルバランスのよい食生活をもたらしかった」と、雑穀米を天職としてこだわりつづけた自らの信念を述べた。
　100年前にはほとんど何もなかったこの地に、高層ビルが建ち、色とりどりの自動車が走りまわるのを目の当たりにし、「（人類は）わずかな間にどうしてこれほどの急成長を果たせたのか。急激に地球を汚染し、いつかこれらのツケが回ってくるはず」と、最近しばしば見舞われるという恐怖心を告白した。
　同氏は国産雑穀米にこだわる理由として、「わが国の食糧自給率を上げたい」とし、安全で安心な「国産雑穀米は決して価格的に高くない」と、生産者への心遣いも見せた。
　最後に、一昨年制作・上映した環境問題をテーマにした劇映画「KIZUKI」が、劇場映画を対象にした日本映画批評家大賞の特別賞にノミネートされているらしい事実を明らかにした。
　特別講演では、NPO法人ガイア・イニシアティブ代表の野中ともよ氏が登壇した。かつてニュースキャスターとして名声を馳せた同氏は、巧みな喋りで来場者の関心を惹きつけた。今必要なものは新しい価値軸を創ること」とし、20世紀をけん引した「お金」「効率」に代えてガイア（地球）を示す「G軸」の重要性について力説した。
「地球は常に激しく変化している」とし、「変化している地球で守りに入ると時代に遅れてしまう」と警告を発した。
　この後、女優の遠藤久美子・奈美悦子の両氏、野球TV解説者の与田剛氏ら６名のゲストによるトークショー、「20年をふりかえって・・・愛・感謝」スライドショー、ピアノ＆ヴォーカルデュオ「BIG　BELL」によるコンサートとつづいた。内田社長の半生を「KIZUKI」の瀬木直貴監督が監修したスライドショーでは、ハンカチを手にする参加者もいた。
　

会場は豪華キャストによるトークショーで盛り上がった