■健康によい商品だからこそ、情報が大切
まず体の健康について、消費者の置かれている状況はさまざまであることを認識しなければなりません。悩んでいる病気、飲んでいる薬も異なれば、食生活や生活習慣も異なるので、普通の食品以上に、情報を確かめる必要があると思います。それは今を健康に過ごすためだけではなく、将来を安心して過ごすための投資という意味合いもあるでしょう。
その商品は本当に健康によい効果が期待できるのでしょうか? また、本当に安全で、将来への悪影響の心配はないのでしょうか?
このように、健康食品には普通の食品に比べて必要とされる情報の「質」に違いがあるのです。そして、ここからが大切なのですが、本当によい健康食品をつくろうとする企業は、この「情報の大切さを知っている」という点です。
つまり消費者は、企業からの情報の出し方を見ることで、健康に対して真剣な企業姿勢であるかどうかを、判断することができるということなのです。
(つづく)
<プロフィール>
川合裕之(かわい ひろゆき)
香川大学卒業後、明星食品(株)に就職。営業職のかたわら、エリア向け商品の開発にも携わる。独立後、03年に(株)ラベルバンクを設立。食品表示の視点から安全性・機能性に関するコンサルティングを行なう。商品販売のためのプロモーションも手がける。
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