次年度は桁違いの予算も
――今後の予算に「健康食品」が盛り込まれる可能性はあるのでしょうか。
山根 これから統合医療プロジェクトチームによるヒアリングを行ない、情報収集をやることになっていますから、その結果、あくまでプロジェクトチームなので、どのような組み立てを統合医療に関して進めるかによります。どこにいくら予算を付けるかというのは、今のところまったくわからないと思います。予算編成のなかでそれなりの方針が決まれば、金額としては10億とかいう単位ではないものが動いてくるだろうと思っているし、そうしなくてはなりません。
業界のなかではいろいろな言い分があるでしょうが、こちらは政治家として統合医療を推進させることで、中長期では関係者の皆さまの朗報になっていくことだろうと思っております。あまり結論を急いでがつがつするよりも、じっくり環境を整えるということになれば、桁違いの事業になっていくだろうと思いますね。
いろいろな選択肢がありますから、夏の参議院選挙を終わったところで予算編成ということになるでしょう。そのためにも、選挙前までにいろいろな情報提供はしておく必要がある。次年度予算についてはこれから夏までが大事なので、国会のなかで政府に対していろいろな情報発信をしておきたいと考えております。
――(予算の)優先順位というのは情報収集をしたうえで行なわれるのですか。
山根 それも白紙ですね。要するにどこに目標を定めるか、短・中・長期でアクションプランが作られてみないとわかりません。一番大事なのは、いろいろな人が異口同音にいうようにエビデンス如何でしょうね。これをどう積み上げていくかということでしょう。
大学側では、東北大学、東京大学、九州大学で研究しているから、そこに国家予算を投入してエビデンスを積み上げたいというご意見があります。そうなればそこに投入することになるでしょうし、いや、漢方のほうでということになれば、またそうなるでしょう。
【田代 宏】