薬事法改正は必須、健食法も視野
――マニフェスト(詳細版)には「健康(補助)食品」が取り入れられています。
山根 当然、統合医療推進のための新規立法という話がありましたが、それとは別の視点で、薬事法をどうやって改正していくのか、そしてほかの立法、健康食品とかサプリメントとかでの法律を、アメリカやヨーロッパのものを研究して、それとの比較のなかで薬事行政というものを見直していく必要は絶対にあるのではないかと思っているのですよ。
――薬事法の改正は行なった方がいいと思われますか。
山根 やらないともう持たないと思いますよね。エビデンスとして徐々に科学的な証明というのが積み上げられてくればおのずから(効能効果に関する)表示は可能なので、そうなれば調査研究と並行して薬事法を改正するという根拠が出てくると思います。追っかけ追っかけ、同時並行でやっていく必要があるのではないでしょうかね。ただし、エビデンスが何もないのに、いきなり法改正といってもそれは無理があると思いますが。
――将来、「健康食品」独自の法律というのが必要になってくるのでしょうか。
山根 かもしれませんね。健康食品は2兆円産業といわれていますが、それは大きな市場なのですから、それなりの対応をする必要があります。
※民主党政策集 医療政策<詳細版>
各診療科・疾患対策
●統合医療の確立ならびに推進
漢方、健康補助食品やハーブ療法、食餌療法、あんま・マッサージ・指圧、鍼灸、柔道整復、音楽療法といった相補・代替医療について、予防の観点から、統合医療として科学的根拠を確立します。アジアの東玄関という地理的要件を活かし、日本の特色ある医療を推進するため、専門的な医療従事者の養成を図るとともに、調査・研究の機関の設置を検討します。
【田代 宏】