6.消費意欲は衰えずも内容が変化
リーマンショック以降も消費意欲は衰えてはいない。ただし、使いみちの内容が商品支出から「趣味」、「食事」、「旅行」といった"生活を楽しむもの"へと変化している。「現在、お金をかけているものは?」という問いに対し、最も答えの多かったものから順に「趣味」35.6%、「ふだんの食事」30.7%、「旅行」28.5%、「外食」25.6%。これらに続き、「貯金」が19.7%と5位に入っている。
また、"生活を楽しむもの"である「本・雑誌」は18.5%で6位。現在、村上春樹著「1Q84」が、多くの書店で新刊発売後に即完売となる大ヒットとなっているが、現在の消費者動向が反映された結果と言えなくもない。
(つづく)
※なお、本調査について経産省は「2009年12月18日から同月20日まで、電子メールによるアンケート調査を約100万人分の消費者に対して発送し、3,000人分のサンプルを収集した」としている。また、補完調査として、消費者グループインタビューを10年2月実施、企業アンケート調査を同年1月から2月まで実施したとしている。