産官一丸の取り組み開始
昨年、沖縄県の女性が長寿世界一の座を占めて話題を振りまいた。かつて長寿といえば沖縄、沖縄といえば長寿とのイメージが強かったが、現在では必ずしもそうではない。
かろうじて日本一の座を守りぬいている女性に対し、男性は08年には全国25位にまで転落した。また生活習慣病の多さではワースト10位にランクされている。08年4月にスタートした特定健診・特定保健指導では、保健指導対象者の割合が第1位という不名誉な記録まで残してしまった。07年には食物繊維の摂取を呼びかける「ファイバープロジェクト」を発足するなど、長寿日本一の復権に向けて県ぐるみで取り組んでいる最中だ。同プロジェクトには健康食品メーカーの参加も多い。
健康食品といえば沖縄のイメージが根強い。「琉球もろみ酢」をはじめ、「ゴーヤー」「ウコン」「ノニ」「モズク」「黒糖」その他、沖縄にちなんだ素材は数え上げれば枚挙にいとまがない。一方で、県内健食市場(企業出荷ベース)は04年の213億円をピークとし、右肩下がりの傾向に歯止めがかからない。沖縄県健康産業協議会によれば09年度も前年割れの見込みで、2010年の見通しも不透明とのこと。
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