債権者から破産手続開始決定を申請されていた旧ロハス電力は5月14日、開始決定を受けた。債権者は詐害的行為と断罪。速やかな財産保全と不正な資金移動の実態解明を切望している。
申請したのは、債権者2社。そのうち1社は太陽光発電システムを旧ロハス電力に発注していた。申立書によると、請負代金7億円強のうち2億円を昨年11月下旬までに支払った。引き渡しは今年3月末予定。ところが、旧ロハス電力は、この頃から取引金融機関からの新規融資打ち切りが続き、資金繰りが急速に悪化。今年2月4日には同物件に関与する業者に対して工事に関わることができなくなった旨を表明し完全に工事を中止。3月末の完成が不可能であることが明らかになった。2億円の資金は施工に必要なパネル発注や下請け業者への支払いに当ておらず、また、昨年11月末に4億5,300万円あった旧ロハス電力の預金残高は、今年3月上旬では約2,000万円に減少。約3カ月強で約4億2,000万円が消失していることがわかった。
昨年12月以降、旧ロハス電力が代表交代や商号変更・登記上本社移転、従業員解雇などを行なってきたことはNET-IB上でも報じてきた。
債権者は財産を不正に外部に流出させ隠匿を図った可能性が極めて高いとして第3者破産申請に至った。現在破産管財人による調査が進行中だが、どこまで資金の流れを突き止められるかが注目される。
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