画期的なプロジェクトのスタート
福岡地区生コンクリート協同組合(福岡市博多区 理事長:島松時彦氏)は、『安心で安全な生コンを適正価格で安定供給する』をスローガンとした“サンマル・プロジェクト”を10月1日よりスタートさせる。
生コン業界の市況が危機的ななか、どうのようにして協組の組合員が生き残っていくのか、同組合の特別対策委員会(委員長:佐野村 貴氏)が何度も議論を重ねて創り上げたプロジェクトについて報じる。
サンマル・プロジェクトとは
サンマルとは、
(1)CO2削減 (2)適正積載量で安全運行 (3)路上洗車しません
という3つの安心・安全性への取り組みを示した言葉である。JISで決められた生コンの90分以内の輸送から打ち込みに余裕を持って対応するよう心がける。即ち工事現場に約30分以内に到着できる加盟社(工場)を選定する事で“30分で輸送、30分で荷卸・打ち込み”を実現し30分の余裕を持つこと、3つの○(マル)をしっかり守っていこうという取り組みだ。
プロジェクトの第1弾は、このプロジェクトの内容を3万人に伝えることである。同組合各社の社長から全てのスタッフ、登録販売店そして同協組の職員全てが、プロジェクトのPR・啓蒙活動を実践していくことを表明。佐野村委員長によると「ゼネコン・デベロッパー・設計会社はもとより一般の皆様へ生コンのPRそして大切さを伝えていく所存です。先ずは草の根運動からです」とコメント。副委員長の林 宗一氏は「このプロジェクトにより生コンをよくご存知でない人々へ生コンの判断基準を伝えることが目標です。生コン業界人としての使命を果たしていきます」とコメント。
我が国の生コン協組としては初の取り組みである同プロジェクトは、10月1日スタート。福岡地区生コン協組の並々ならぬ決意が伝わってくる。
【河原 清明】
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