圧倒的1位を獲得するには「○○化」すること

市場を細分化する

　今回もエリアマーケティングに関してお話しします。前回は、地域や商品やターゲットに関して、圧倒的シェアを高めることが大事だとお伝えしました。

　そういうと、「うちの会社では1位は取れないですよ。小さな会社だし…」と嘆く方もいるでしょう。安心してください。どんな会社でも1位を取ることができます。1位を獲得する戦略をつくり上げましょう。

　最も簡単なのは、「細分化した市場で1位を獲得する」ことです。たとえば、「○○市▲▲区№1の建売住宅」や「○○駅半径500m以内で圧倒的シェア1位のテナント会社」など、細分化すればどの会社でも1位を取ることは可能です。当社も「のぼり旗」や「横断幕」ではまだ1位ではないですが、Bリーグ（バスケットボール）の会場装飾では取引シェアは40％を超えています。

「26.1％」

　そのように細分化をすると、1位を獲得できます。勝てるマーケットを見つけましょう！では、1位とはどの程度のシェアを獲得すればよいのでしょうか。経営戦略であるランチェスター戦略によると、「26.1％」のシェアを超えると安定的1位とみなします。ですから、細分化をして26.1％のシェアを獲得できるマーケットを見つけましょう。

　今回は、エリアマーケティングで1位を獲得する方法をお伝えしました。次回もお役立ちできるノウハウをお伝えしますね。

＜プロフィール＞
山本　啓一
（やまもと・けいいち）
1973年生まれ。大学に5年在学し中退。フリーターを1年経験後、福岡で2年ほど芸人生活を送る。漫才・コントを学び舞台や数回テレビに出るがまったく売れずに引退。27歳で初就職し、過酷な飛び込み営業を経験。努力の末、入社3年後には社内トップとなる売上高1億円を達成。2004年、31歳でエンドライン（株）を創業。わずか2年半で年商1億2,000万円の会社に成長させる。「エッジの効いたアナログ販促」と「成果が見えるメディアサービス」でリアル店舗をモリアゲる「モリアゲアドバイザー」として、福岡を中心として全国にサービス展開中。