2024年05月19日( 日 )

大東建託24年3月期 販促活動活性化などで増収増益

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 賃貸住宅最大手の大東建託(株)はこのほど、2024年3月期の連結決算を発表した。それによると、売上高が前期比4.5%増の1兆7,314億6,700万円、営業利益が同4.8%増の1,048億1,900万円、経常利益が同4.6 %増の1,087億2,000万円、当期純利益が同6.1%増の746億8,500万円の増収増益となった。

 コロナ禍によるさまざまな制限が緩和されたことを受け、展示施設や現場見学会などの販促活動の活性化を図ったこと、キャンセル額が低水準で推移したことなどにより、受注がコロナ禍前の水準まで回復し、合わせて完成工事高が当初の想定を上回ったことが増収増益の要因となった。

 セグメント別に見ると、建設事業では工事が順調に進捗したことなどにより、完成工事高が4,924億3,400万円(前期比7.2%増)となった。完成工事総利益率は、価格改定効果の寄与により、前期比2.1ポイント増加の23.4%となり、営業利益は289億300万円(前期比35.5%増)となった。

 不動産事業は、一括借上物件の増加などを背景に、一括借上を行う大東建託パートナーズ(株)の家賃収入が増加「連帯保証人不要サービス」を提供するハウスリーブ(株)の収入拡大などにより、売上高が1兆1,291億6,400万円(前期比2.4%増)となり、営業利益は820億4,000万円(前期比0.6%増)となった。

 25年期については営業担当者増員や担当者1人あたりの受注金額の増加を見込み、かつ価格改定や労務費、資材費削減に努めることなどにより、売上高1兆8,200億円(前期比5.1 %増)、営業利益1,100億円(同4.9%増)、経常利益1,130億円(同3.9%増)当期純利益760億円(同1.8%増)の増収増益を計画している。

【田中 直輝】

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