【5/22】海外人材の永続的な活用事例～フィリピン大学生の活用とは

　フィリピンに現地法人をもち、日本の企業からさまざまな業務を請け負って現地に業務を委託するオフショア事業を展開している（株）ねこ（福岡市博多区、原口潤也代表）。現地で若手のIT人材を雇用するだけでなく、マニラ首都圏に隣接するブラカン州の州立大学と連携し、同国の発展を支える人材の育成にも貢献している。

　日本では長年、人材不足が課題となっているが、円安と新興国の成長により、従来のように技能実習生を集めることは年々難しくなっている。また、将来の発展を見据え、海外事業を強化していくとなると、最長3年で帰国してしまう実習生ではなく、より長い時間働いてくれる、リーダー候補になり得る人材を確保し、育てていくことが求められる。

　同社ではフィリピンの人材を呼び寄せるに当たり、実習生としてではなく、「技術・人文知識・国際業務」の在留資格を取得させている。そうすることにより、彼らはより長期的視点に立ってスキルを身につけキャリアアップを考えることができ、会社としても長期的な視点に立って海外人材を採用・活用することができる。

　（株）データ・マックスでは、5月22日に原口・ねこ代表をお招きして、その方法などについて事例を交え話してもらう。原口氏がフィリピン人材を対象として行ってきたことが中心となるが、フィリピンに限らず、海外人材の活用について興味のある方はぜひ聞いて欲しい。セミナー後には直接相談をする時間を設ける。

【茅野　雅弘】