「より強い組織へ」次の25年に向けた挑戦(前)
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LANDICグループ
2017年10月、グループ経営本格化
ファミリー型マンション「アソシア」、都市型コンセプトマンション「デュ・レジア」、資産運用型マンション「アソシアグロッツォ」を、福岡市内を中心に九州各地で供給してきたLANDIC(ランディック)グループ。設立25周年目を迎えた2017年10月、(株)ランディックアソシエイツを(株)LANDIC(ランディック)ホールディングスへ商号変更し、ホールディングス制に一部移行。デベロッパー事業を新設した(株)LANDICへ分割し、グループ経営に乗り出した。
グループは、LANDICホールディングス、デベロッパー事業をコアとするLANDIC、中古不動産再生事業のLANDICリアルティ、不動産賃貸事業をコアとするLANDICレジデンシャル、賃貸管理をコアとするLANDICソリューションの5社で構成される。
分社およびグループ化の狙いは、幹部社員の育成と責任の明確化。今後はグループ経営を本格化させることで、シナジー効果を生み出し、事業コンセプトである『不動産価値創造企業としての存在意義の強化および確立』を目指す。
ピンチをチャンスに変えたLANDICリバイバルプラン
同社の躍進は、09年から始まる。リーマン・ショックの影響を大きく受けた同年から、再興を図る「LANDICリバイバルプラン」がスタート。金融機関に対し、決算確定時だけでない定期的な決算報告を開始したほか、綿密な事業計画書を作成。リーマン・ショック直後、金融機関は不動産向け融資に消極的だったが、同社は完成在庫が少なかったことや仕込み適性を維持していたこと、リバイバルプランの着実な実行が評価されたことで、厳しい環境のなかでも堅調に業績を推移させてきた。
売上高は右肩上がりで推移し、12年9月期には42億円、14年9月期は67億円を計上。15年9月期には単体で80億円の売上高を計上したほか、グループの合計売上高は100億円の大台を超えた。環境変化などのリスクに対して柔軟に対応すべく、賃貸事業でグループ販管費の半分を賄うことを目標にポートフォリオを構築。中古不動産再生事業では、東京、大阪を始め全国7都市に支店を開設し、今後はデベロッパー事業だけに頼らず、これら支店網を生かした総合不動産事業への移行を目指している。
17年9月期は中古不動産再生を手がけるLANDICリアルティが躍進。前期比倍増となる売上高42億8,093万円を計上した。建築コストの上昇により新築マンション価格が上昇傾向にあるなかで中古マンションは人気を集めるものの、全国的に仕入れ競争が激化。同社はこれまで培った不動産開発による仕入れのノウハウを活用した結果、全国上位クラスの販売戸数を誇っている。このような中古不動産再生事業の躍進だけでなく、自社マンション販売も好調に推移し、同期のグループ合計売上高は165億円を計上した。
(つづく)
<COMPANY INFORMATION>
代 表:中山 朋幸
所在地:福岡市博多区中洲5-3-8 アクア博多6F
設 立:1993年12月
資本金:5,000万円
TEL:092-283-3200
URL:http://www.landic.com<プロフィール>
中山 朋幸(なかやま・ともゆき)
1967年3月17日生まれ、福岡市出身。マンションデベロッパー勤務を経て93年12月に(株)ランディック(現・(株)LANDICホールディングス)を設立。代表取締役に就任した。経営者として強い牽引力を見せるほか、マンションデベロッパーの団体である(一社)九州住宅産業協会の理事を務めるなど、次世代の牽引役として知られる。関連キーワード
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