トライアル無人レジを積極導入へ～まずは福岡・佐賀で60店舗

　（株）トライアルカンパニー（本社：福岡市東区）は9日、レジを無人化したスマートストアを今後、積極的に展開すると表明した。全国展開を視野に入れ、19年度までに、まずは福岡と佐賀2県の60店舗で展開する。

　同社は今年2月、福岡市東区の「アイランドシティ店」をスマートストア1号店としてオープンさせた。同社、パナソニック（株）、（株）Remmoの3社がもつITとAI技術を融合させ、活用している店舗として同業他社からの視察が絶えない店舗となっている。

　アイランドシティ店は、同社が独自に開発した600台のスマートカメラで商品動向を分析。24時間商品棚をチェックすることで、商品動向の可視化と定量化を行うほか、パナソニック製の100台のスマートカメラが来店客の属性と行動を分析。商品の欠品を防ぎ、サービスの向上につなげるというものだ。また、レジカートには、同社とRemmoが共同開発したタブレット決済機能付きのカートが導入されている。

　同社によると、この取り組みが一定の成果を生み、今年8月には佐賀の「鹿島店」にレジカート76台が導入されるなど、無人化への対応が進んでいる。今後は、福岡、佐賀両県内の既存店および新店において、スマートストアが導入される見通しだ。

【矢野　寛之】

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