19年1Q決算比較ではシノケンに軍配
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シノケングループ(東証JASDAQ)が2019年12月期第1四半期の業績を発表した。同期は売上高こそ前年同期比で減少したが、経常利益は12.8%、当期利益は16.2%の増益をはたし、過去最高となった。
マンション販売は増収増益となったものの、融資環境の悪化からアパート販売が落ち込み、不動産セールスのセグメントは売上高195億6,900万円(前年同期比14.4%減)、セグメント利益は26億3,800万円(同5.6%減)となった。その反面でゼネコン事業が好調に推移し、売上高49億4,800万円(同15.5%増)、セグメント利益5億8,600万円(同20.0%増)を計上。不動産サービス、エネルギー、ライフケアなどの事業も増収増益となった。
同社は、18年12月期第1四半期で45%だったアパート販売の利益構成比を20%程度にまで縮小させることを目標に据えた。
ほぼ同時期に発表されたTATERU(東証一部)の19年12月期第1四半期の業績は、売上高46億6,321万円(前年同期比68.2%減)、経常赤字48億9,315万円(前年同期は6億4,300万円の黒字)を計上。前期に発覚していた不適切行為の影響により、事実上、営業活動ができない状況が続いている。
福岡市発祥、アパート販売で急成長など共通項の多い両社だが、現時点では多角化に成功したシノケングループに軍配が挙がった格好となった。
【永上 隼人】
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