不動産景気の微妙な分岐点
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(1)来客数の減少
あるマンション販売会社での話。業界地場トップの社員が弊社にやってきて、「最近、来訪者の数が減ってきています。御社の実数の変化はありますか?」と聞かれたという。質問された側も率直にこう答えた。「いやぁ、我が社も同じ傾向です。これだけ値上げすれば、お客さんの動きが鈍くなります。30〜40%減りました。先行きを多少懸念しています」と。8年続いたマンションブームの分岐点に立ったのかどうか、注目していく段階に入った。
(2)デベの逆襲宣言
昨年秋からの建築単価の大幅な値上がりで、マンション価格が大幅にアップした。だから非常に売りにくくなった。しかし、2年後には建設業者も受注環境が悪くなる。その時は必ず逆襲する。ただ、こちらの言い分を真剣に受け止めて協力してくれたゼネコンとは今後も友好関係を持続していく。経営内容が良いところは柔軟な対応ができるようだ。
(3)ホテル投資減を見抜いた対策
市場調査で今後、ホテル供給が過多になるという発表があった。またホテル経営が失敗したという情報も漏れ聞こえてきだした。
ホテルの設備投資急増にともない、付帯家具類を売りまくって急成長した会社がある。同社の会長は「ホテル投資だけに頼っていたら大ごとになる。ネットを活用したユーザーの販売・開拓が次の勝負だ」と強調する。
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