2024年11月27日( 水 )

銀行での強引な勧誘には毅然と立ち向かう

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 ある銀行での体験談である。まったく予想もしなかったような大金が転がりこんできたので入金をした。それにより、普通口座は5年ぶりに黒字に転じた。

 私は以前から、お客さんの入出金作業をする女性行員の横にいる、黒い制服を着た暇そうな女性の存在に違和感を抱いていた。

 「お客さん!手続きが終わりました。通帳をお取りください」というアナウンスがあった。それと同時に黒服の女性が近づいてきて「お客さん!ちょっと話を聞いてください」と語りかけてきた。

 私は、その言葉を耳にして、「株か、保険か、外貨預金を勧めるな」と直感したので「いやぁ、私は自分で投資しているので話をしても無駄ですよ!」と突き放した。すると女性は寂しそうな顔をして離れていった。

 毅然とした態度をとったのには理由がある。10カ月前、この支店で起きたことを咄嗟に思い出したのだ。

 友人が会社を売却し、3.8億円が振り込まれた。友人はこの資金を別の銀行へ移動させるためにこの支店を訪問したのである。

 諸々の手続き完了となったところで、6名の行員に囲まれ(うち男性が2名)、「お客さん!耳寄りな話があります。確実に儲けられる投資案件です」と言われたそうだ。

 友人は「うるさいな」と思いつつも5,000万円だけ付き合ったという。だが4カ月後、この投資は大赤字となってしまう。銀行側は手数料をちゃっかり取り、赤字になったことに関しては知らん顔をしている。

 友人の「俺1人の判断による投資ではいつも利益を出しているのだが、今回だけは『ええかっこしい』をしてしまったことを反省している。鬼のような対応をしないといけなかった」という反省の弁が頭に叩き込まれていたのである。

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