手直し工事をめぐる家主とリフォーム会社の言い分
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ある個人住宅で行われた外壁工事において、家主から「リフォーム会社が施工不良を認めながらも、手直し工事を長期にわたって放置している」との相談があった。6年前に施された塀の塗装工事だったが、1年経過しないうちに、ヒビや剥がれが発生したことから、家主が施工会社に問い合わせ、手直しの約束を取り付けたが、いまだに実行されていないというもの。家主は「リフォーム会社は担当者が変わって、引き継いでいないなどと話し、埒が明かない。塗装の剥がれた壁が残されたままだ」と説明する。
一方、取材に応じたリフォーム会社は同案件を把握しているとしたうえで、「契約以上の要求を求められている」と困惑気味だ。同担当者によると、手直しを認め、部分的補修を提案したところ、家主からは契約内容にはない全面的な塗り直しを求められたという。「さすがにそれはできない」と説明したところ、家主が本社社長宛に手紙を送り、結果、全面塗り替えの指示が出たという。
そこで、手直しに取り掛かろうとしたところ、さらに家主から「再塗装から5年保証を付けてほしい」との要望が出たところで、手直しは一時ストップ。「さすがにこれには応じられない」とリフォーム会社は語る。
その後、お互いに連絡の行き違いもあったようだが、取材を通じて双方の言い分をそれぞれに伝えた。今月中に工事に入る流れになったというが、結局、お互い自分の都合の悪いことは言わないままだった。
【東城 洋平】
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