2024年11月25日( 月 )

自民党・二階幹事長の不敵かつ巧妙な「小池拘束戦略」~東京都知事選

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 小池百合子東京都知事は、東京オリンピックを何としても開催して主催自治体の知事として挨拶し、世界に名前を売ることを最大の戦略・目的にしている。それが叶えば都知事のポストに未練はない。あるのは国政復帰のみだ。

 本音では2期目になる東京都知事選挙にあまり興味がない。ところが自民党の二階幹事長はしきりに「東京都知事にふさわしい人材は小池さんしかいない」とたいへん持ち上げている。東京の自民党議員団は二階幹事長へ表面的には反発を示しているが、本気ではない。

 本気ではない証拠として、知事選に必ず勝てる候補者を探して立候補させるという動きは見られない。あるのは来年7月以降に行われる東京都議選において勝つことのみ。圧倒的に勝利して小池知事を追い込むことである。

 二階幹事長は幹事長として安倍首相政権以降の天下取りの構想を練りあげている。現時点で小池氏が国政に復帰して茶々を入れられると厄介なことになる。今しばらくは小池氏を東京都知事に縛りつけていた方が、二階氏にとって得策なのである。

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