シノケンが投資法人を設立 REITで上場目指す
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(株)シノケングループ(東証ジャスダック)は14日、2億円を出資してシノケンリート投資法人を設立した。
シノケンリートは、今夏までに100億円規模の私募REIT組成を予定しており、将来的には300億円規模にまで拡大させ、東京証券取引所への上場を目指す。私募REITは、一部を除き外部からの資金調達を予定。投資対象は東京23区内の賃貸住宅不動産で、主にシノケングループが開発した物件となる。REITの運用会社は、シノケングループ完全子会社の(株)シノケンアセットマネジメントが担う。
シノケングループは、「これまで一般のサラリーマンや公務員を中心に提供させていただいていた賃貸住宅不動産経営の醍醐味を、資本市場を通じて、国内外の機関投資家様・個人投資家さまへ広く提供していく」としている。13日に発表された2020年12月期第1四半期決算では、売上高249億円(前年同期比15.7%減)、経常利益19億円(同49.0%減)を計上。不動産セールス事業の落ち込みが減収減益の最大要因となった。
アパート販売を取り巻く環境は、「スルガショック」などを背景に厳しいものとなっていた。すでに機関投資家向けの不動産ファンド(アパート特化型)を組成し、自社開発物件の組み入れを行ってきた同社だが、REITの組成で、より安定的な販売先の確保を図った格好だ。【永上 隼人】
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