シノケンとTATERUが中間決算 不動産販売はいずれも減少
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12日、シノケングループ(東証ジャスダック)およびTATERU(東証一部)は、2020年12月期の中間決算を発表した。
シノケングループは、売上高461億円(前年同期比9.1%減)、経常利益39億円(同29.6%減)を計上。減収減益となった。アパート・マンション販売セグメントの不動産セールス事業が大きく業績を落としたが、ゼネコン事業などがカバーした格好となった。管理事業も増収こそはたしたものの、不動産テック関連の先行投資の結果、減益となった。私募REIT組成にともない6月に予定していた物件の売却がコロナ禍で1カ月ずれ込んだことも影響した。通期の売上高は1,020億円、経常利益は100億円を予想しており、変更はなかった。
TATERUは、売上高40億円(同71.8%減)、経常赤字5億円を計上し、大幅減収となりながらも赤字幅を縮小。管理事業の採算性向上や販売事業の赤字減少によるもので、販売在庫を抱えているものの、前期のような原価割れの状態からは抜け出した。前年同期に34億円超を計上していた販管費を12億円にまで圧縮したことなどから、キャッシュフローも改善傾向。財務体質も良化している。通期の売上高は59億円、経常赤字11億円を予想しており、こちらも変更はなかった。
【永上 隼人】
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