2024年11月22日( 金 )

【注目企業】迷走?続く「矢西建設」の行きつくところ(1)

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 福岡市早良区の藤崎から南へ一直線に伸びる「原通り」。弥生2丁目を過ぎ、新開橋交差点の4つ角に位置する地味な2階建社屋が、矢西建設(株)の本社だ。創業は昭和27(1952)年のクリスマスイブ(12月24日)。九州ブルドーザー工事(株)を前身に、業歴約70年を積み重ねてきた。

 特殊重機を豊富に保有することもあって近年の業績は「絶好調」のひとこと。太陽光発電所の造成工事を受注して増収基調にあり、20年5月期の売上は前年から7億3,000万円以上増やして約67億円を売り上げ、当期利益も前年比2倍超の伸びで約5億6,400万円と、直近5年間は安定した財務内容で推移してきた。

矢西建設 業績

 かつては厳しい事業環境から20億円台の売上で推移していた時期もあり、数年前には元経営幹部が逮捕されるなどの事態にも直面した矢西建設。しかし、業績の好調さがマイナス面をすべて覆い隠すかたちで、問題化することはなかった。その絶好調企業の内側でひそかに、穏やかでない事態が進行中だという。

 「最近設置された矢西建設の看板が問題なんです。あっと驚きましたよ」(関係者)

矢西建設 看板

<COMPANY INFORMATION>
矢西建設(株)

代 表:新開 勝(2021年6月7日就任)
所在地:福岡市早良区原1-41-3 
設 立:1952年12月
資本金:2,000万円 
売上高:(20/5)67億1,021万円

(つづく)

【特別取材班】

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