九州の地銀~今も続く6月7日の株価が重石に
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【表1】はダウ平均株価の推移表である。
~この表から見えるもの~
6月30日のダウ平均株価は、前日比+210.22ドルの3万4,502ドル51セント(+0.61%)と上昇。月中乱高下はあったものの、ほぼ5月末の株価に値を戻して取引を終えている。【表2】は日経平均株価の推移表である。
~この表から見えるもの~
6月30日の日経平均株価は前日比▲21.08円の2万8,791円53銭(−0.07%)と小幅の下げとなった。今年に入って1月末から6月末まで、月末はすべて前日比マイナスとなっている。朝方に終わった6月30日のダウ平均株価は上昇したものの、7月1日の日経平均は前日比▲84.49円の2万8,707円04銭(−0.29%)で取引を終えている。出来高は6億9,185万株。
【表3】は東証一部上場の九州地銀7行(FG・FH含む)の株価推移表である。
~この表から見えるもの~
6月30日の株価を見ていただきたい。大きく下げたのは西日本FHで、前日比▲25円の632円(前日比−3.81%)。次が大分銀行で同▲31円の1,675円(−1.82%)。以下、佐賀銀行は同▲23円の1,367円(−1.65%)。北九州銀行を傘下に置く山口FGは同▲10円の634円(−1.55%)。山口FGの株価は20年3月31日以来、西日本FHに逆転されていた。しかし、今月の18日以降は上げ下げを繰り返していたが、月末は西日本FHの632円に対して山口FGは634円となって逆転している。
宮崎銀行は同▲25円の1,980円(−1.25%)。ふくおかFGは同▲15円の1,939円(−0.77%)。九州FGは同▲3円の392円(−0.76%)。
まとめ
6月6日付の日経新聞(朝刊)の1面に掲載された「生保、地銀株を売却 今年度 日生や第一、数百億円」の見出しを受けて、6月30日の九州地銀の株価は全銘柄が6月7日比でマイナスとなっており、7月1日もその流れを受けてマイナスとなっている。
6月7日の株価をいつ超えることができるかが喫緊の課題であり、「2022年3月末の株価が、どの価格で着地するか予測がつかない」というのが、銀行上層部の本音ではないだろうか。
【(株)データ・マックス顧問 浜崎 裕治】
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