時代が求める新たなアイデアで 地域のインフラ設備の拡充に貢献
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(株) ユニイチ 専務取締役 松尾 宗幸 氏
地域のインフラ設備にワンストップ対応
高い技術力と機動力で厚い信頼を獲得代表取締役である松尾一広氏が設計事務所として1989年、独立・創業したのが(株)ユニイチの始まり。「図面が引ける」ことで顧客のニーズに機動的に対応し、その後、自社でも工事技術者を抱え、設計から施工、管理までワンストップで対応できる現在のスタイルへと発展した。
手がけるのは給排水、上下水道、空調設備、消防設備などと地域のインフラ設備に関わる工事全般だ。ちなみに消防とは屋内消火設備やスプリンクラー設置などの工事のこと。久留米市内および近隣の学校、福祉施設、病院、公共施設、集合住宅、工場など実にさまざまな場所での工事案件を請け負い、業績も堅調に推移し、久留米市の指定工事業者45社中、常に上位をキープしている。
松尾代表が「バブル崩壊もリーマン・ショックもさしたる影響がなかった」と振り返るように業績は安定していたが、コロナ禍では従来とは違った対応が求められることも。たとえば、物流の世界的な混乱の影響で衛生機器や空調設備が品薄となり、仕入れ先をやりくりして調達。また自動水栓や換気設備などといった感染症対策に関わる問い合わせも急増し、その対応にも追われた。
現場工事に対応しているからこそ見える
課題解決に斬新なアイデアでチャレンジ住宅設備など同社が手がける分野でも、排熱を利用した給湯器などエコ仕様が増えてきた。しかしこの給湯器の場合、既存とは違う配管工事が必要となり、工事費が嵩むことが難点。導入コスト面で顧客が二の足を踏むことが多いが、省エネで長期的には家計にも優しいと粘り強く営業していきたいという。
そんな時代の風を読み、経営に生かそうと取り組んでいるのが、専務取締役・松尾宗幸氏だ。機械いじりが好きだという理系感覚の松尾専務は、社内で使う工具類を省エネで効率性の高い最新道具に刷新した。
専務が現在、気になっているのが工事現場でのさまざまな無駄や非効率性。たとえば、配管切削の際に出る屑。超音波カッターを使うとプラ屑が排出しなくなるため環境によいが、時間がかかりすぎるそうだ。そこでメーカーに働きかけ、ゴミの量を抑え、作業も短時間にカッターの開発に取り組もうと構想を練っている。他にも配管内部を自律移動して問題箇所を探索するロボットなど、実際の工事に携わっているからこそ見える課題を解決するアイデアがいろいろ浮かんでいる。「水は物質なので、配管工事はどうしても人の手が必要。そこにアイデアを生かせる面白みがあります」と話す松尾専務の取り組みにも注目していきたい。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:代表取締役 松尾 一広
専務取締役 松尾 宗幸
所在地:福岡県久留米市東合川4-9-25
設 立:1990年7月
資本金:1,000万円
TEL:0942-45-3033
URL:https://www.uniichi.com/
<プロフィール>
松尾 宗幸(まつお むねゆき)
1979年1月19日生まれ。久留米市出身。久留米市立南筑高等学校理数科卒。19歳のころ、約半年間、バックパッカーで日本全国を周遊。2004年、(株)ユニイチ入社。14年、専務取締役就任。趣味はゴルフ、キャンプなどアウトドア系。関連キーワード
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