2024年11月21日( 木 )

ライナフ、販路拡大に向けてSBIなどから資金調達~置き配事業

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ライナフ    (株)ライナフ(本社:東京都文京区、滝沢潔代表)は28日、SBIインベストメント(株)(以下、SBI)、ちばぎんキャピタル(株)、宮銀ベンチャーキャピタル(株)を引受先として資金調達を実施したと発表した。リード投資家はSBI。ライナフは今回の取り組みを「金融機関ラウンド」と位置づけ、置き配事業の拡大に向けて地域の金融機関との結びつきを強化させる。

 ライナフは不動産に特化したハードウエア・ソフトウエア開発を強みとしたサービスを展開。同社はSBIとの資本提携について、「地域金融機関との結びつきが強く、79もの地域金融機関が参画している」点を挙げ、「置き配 with Linough」の地域における販路拡大につながると期待している。

 SBIのマネージャー・佐々木尊正氏は、「黎明期にあたるスマートロック市場で先行するオフィス領域よりも、対象の広い住宅領域において、ライナフ社は単なるスマートロックとしてのプレーヤーではなく、不動産の利便性を高め、サービスプラットフォーマーとしての立ち位置を目指すビジョンに共感した」とコメントした。

 ちばぎんキャピタルの投資部長・山崎忠弘氏は、「置き配事業は再配達問題の解決策となり、CO2削減につながる社会的意義のある取り組みとして注目している」とし、また同サービスの成長期待が高いことを投資理由の1つとした。宮銀ベンチャーキャピタルの代表取締役・今井正己氏は、同サービスのニーズの高さと導入実績を挙げ、「地方物件への営業支援を通じて地域経済の活性化を図る」と地方創生への期待を述べている。

 首都圏を中心とした大都市圏では多数の導入実績をもつライナフ。今回の資金調達により、販路拡大につながるかが注目される。

【麓 由哉】

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