玉屋開発の複合施設、ベール脱ぐ 「トリアーダ宗像」が防災拠点に
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パチンコの玉屋が再開発工事を進めてきた複合商業施設「トリアーダ宗像」が、6月25日にグランドオープンした。充実した商業ゾーンに加え、多様な防災設備を装備。防災拠点としての機能もはたすべく、宗像市と防災協定を結んだ。
宗像市と防災協定締結
娯楽(パチンコ)と物販、飲食を融合した「トリアーダ宗像」は1995年の開業。四半世紀にわたり地域社会に賑わいを提供してきたが、施設老朽化を期に30億円を投じて再開発を行った。
2021年4月の第1期5店舗オープン以降、段階的に開業。急成長を遂げる食品スーパー「フードウェイ」などの出店により集客を高めてきた。今回のグランドオープンでは宗像市初の「ドン・キホーテ」が出店し、物販エリアの陣容の厚みが増した。
高い注目を浴びたのが「トリアーダ宗像」の防災拠点化だ。1日当たりスマートフォン約7万台をフル充電する発電量を有する太陽光発電設備や、40tの非常用飲料水を貯蔵する水槽などを備える。平時に収益を生むことはない設備群だが、玉屋・山喜多映一社長は「地域の賑わいと防災拠点の両面から魅力ある施設にしていきたい」と意図を語る。
玉屋と防災協定を締結した伊豆美沙子宗像市長は「地方自治体は市民の『安心安全』をどう担保するかという課題に直面しているなか、すばらしい『安心安全拠点』をプレゼントしていただいた」と謝意を示し、地域の活性化や災害発生時の緊急避難場所としての機能発揮に期待を寄せた。
【鹿島 譲二】
INFORMATION
トリアーダ宗像
<所在地>
福岡県宗像市光岡290ほか
<防災設備>
太陽光発電設備(発電量:1日約1,110kWh、スマートフォン70,000台をフル充電する発電量に相当)
蓄電池システム(蓄電池容量:270kWh、スマートフォン17,000台をフル充電する蓄電量に相当)
防災盤(照明用電源、スマートフォン100台を同時充電可能な防災盤を 2カ所設置)
非常用飲料水貯水槽(40t:20Lポリタンク2,000個分に相当)
マンホールトイレ(災害時は男性用2カ所、女性用2カ所、最大4カ所の組立トイレを設置)
防災備蓄倉庫(支援活動のために必要な防災資機材の備蓄スペース、宗像市の防災備蓄品を保管)
非常時車中泊避難エリア(施設内にある約800台の駐車場、うちペット同伴車中泊エリア55台)
ペット避難エリア(フェンスで囲まれた、広さ約40坪の半屋外スペースを提供)法人名
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