2024年11月14日( 木 )

すべてはお客さまへのサービスのために 常識を覆す新たな葬祭のカタチを追求

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天国社グループ

圧倒的な知名度を誇る地場葬祭業の雄

 福岡市とその近郊に5カ所(姪浜、福岡、油山、春日、伊都)の会館をもち、葬祭とその関連事業を手がける天国社グループ。地域に密着したビジネスモデルとテレビCMなどによる圧倒的な知名度で、地場葬祭業の雄として、長年業界をリードしてきた。

天国社グループ 中井健雄氏
天国社グループ
中井 健雄 氏

    中井健雄氏は、イギリスの大学を卒業後、証券会社を経て、2001年に同社に入社。14年に代表に就任した。来年は代表就任10年目の節目の年となる。就任から一貫しているのが、従来の葬祭業のイメージを払しょくすること。代表就任直後にホールディングス体制を設立し、その傘下に、運送・レンタカー、フラワー、カフェ、コンサルティング事業、不動産事業を展開した。そのうちの1つの事業として総合葬祭の天国社が中核を担っている。中井氏によると、「グループでの事業は、お客さまのためのサービス向上のために行ってきており、儲けはほとんど取らなくてもいいという姿勢でやってきた。その結果、不動産事業だけでも、今年は3億円を超える売上ができた」という。

 ここ数年の間に、葬儀を取り巻く環境は大きく変わってきている。このような状況のなかで同社は、家族葬、社葬、友人葬など、あらゆる葬儀プランを提案し、時代をリードし続けている。数百万円規模の大きなものもあれば、家族葬、直葬といった、日本人のニーズに合った小規模な葬儀も多い。故人の想いに寄り添った、オリジナルプランもとくに好評を博しているという。同社は参列者からの口コミからの受注が最も多いことも特徴である。それは、利用者の満足度が高いということを物語っている。

 「葬儀に参列したら、とても良かったので、自分の時も天国社で葬儀をしたいというお声をたくさんいただいています。これまでひとえにお客さまのニーズを第一に考えて、お客さまに寄り添ってきた成果だと思っています」と、中井氏は胸を張る。

コロナ禍でも増収増益を達成
斬新なアイデアで難局を打開!

コロナ禍にはオンライン葬儀も実施
コロナ禍にはオンライン葬儀も実施

    葬祭業界はコロナ禍により大きく影響を受けた。葬儀自体の縮小を余儀なくされ、参列者が大幅に減ったことで、客単価が大幅に下がったという。業界全体が沈んだコロナ禍だったが、同社は増収増益をはたすことができた。すべては前例に囚われない、常に新しい葬祭のカタチを追求した結果だという。

 コロナ禍中は、業界に先駆けていち早く社内Wi-Fiを強化し、オンライン参列を実施した。(23年4月からは通常の葬祭形式に戻っている)さらに、高級ミニバン「ベルファイア」の霊きゅう車を導入した。ハープの生演奏も取り入れた。最低価格1万5,000円の生花も廃止し、2万円から20万円までラインナップを広げた。

1つ200万円の高級位牌
1つ200万円の高級位牌

    中井氏は「昨年は1つ200万円のご位牌をつくったら、お客さまから大変喜ばれたという事例もあり、周囲が反対することは成功する可能性が高いと考えています。他社がやらないことを積極的にやらないと、コロナの難局は乗り越えられない。現場のスタッフから上がってきた意見を尊重し、社長としてゴーサインを出した結果です」と話す。

 また、この業界特有の悪しき慣習も撤廃している。「当社は協力企業にたくさんサポートしていただいていますが、協力業者の皆さんとは共存共栄の関係を築いています。昔ながらの悪しき慣習である、キックバックや接待などはすべて禁止にしています。会館内ですれ違えば、必ず元気にあいさつを交わすし、丁寧な応対を心がけています。1つひとつの積み重ねが品質重視につながっていくのです」と、中井氏は話す。

今年は原点回帰の年
人材の積極登用で提案力強化へ

 コロナ禍も収束し、22年は年間1,800件の葬儀を行ってきた。中井氏が代表に就任してからの10年間で、2倍以上14年は年間870件)に数字を伸ばしている。その背景には現場スタッフの意見を積極的に取り入れる風土がある。

 中井氏は「私はよほどのことがない限り、社員の提案にNOを言ったことはありません。うちのスタッフには指示待ちの人間はいません。いろいろな提案が上がってきます」と話す。代表就任10年目となる中井氏に、今年の抱負をうかがうと、「コロナ禍も過ぎて、今年は原点に戻る年にしたい。もう一度、手間ひまかけて、お客さまへの提案力を上げていきたい」と語ってくれた。

 今年、同社には高卒の新入社員3名(男性1名、女性2名)が入社した。「高校を卒業したばかりの18歳の若者を採用するというのは、当社としても初の試みでしたが、これまで積極的にテレビCMなどを流してネームバリューを上げてきたおかげで、良い採用ができました」と中井氏は話す。

 現在、パートスタッフを合わせると従業員数は80人。「残業なし、完全週休2日制など、社内の環境整備も進めており、働きやすい職場になっていると思います。おかげで若い人が定着しています」と中井氏は語る。

 来年も2~3名を採用する予定だ。中井氏は「芯をもった、元気な人材を求めています。若いうちは何でも関心をもってもらいたい。当社は葬儀だけでなく、カフェ事業も不動産事業もあり、さまざまな挑戦ができるので、いろいろなことに関心のある積極的な人をぜひ採用したいと考えています」と話している。

2018年春にリニューアルした天国社福岡会館
2018年春にリニューアルした天国社福岡会館

<COMPANY INFORMATION> 
代 表:中井 健雄
所在地:福岡市西区姪浜駅南2-20-25
設 立:1987年6月
資本金:2,000万円
TEL:092-883-4949
URL:https://www.tengokusya.co.jp(天国社)

<RECRUIT> 
募集職種:総合職
応募資格:高校卒
採用実績:2022年度/3人
採用予定:2~3人
問合せ先:TEL092-883-4949
採用担当:執行、馬場
URL :https://www.tengokusya.co.jp/recruit/


<プロフィール>
中井 健雄
(なかい・たけお)
1974年7月14日生まれ、福岡市西区出身。イギリス・パングボーンカレッジ卒。メリルリンチ証券を経て、2001年に天国社に入社。14年6月に代表取締役社長に就任。趣味は旅行、食べ歩き。「社員にとってもオンリーワンな人間でありたい」と日々の社長業に全力で取り組んでいる。

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