福岡・大阪間で新幹線を活用した旅行者向け荷物配送の実証実験
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福岡県やJR西日本などが参画する「訪日外国人向け大型荷物輸送事業化に向けた推進協議会」は30日から、JR西日本が運行する山陽新幹線を活用し、大阪市内のホテルから福岡市内のホテルに荷物を配送する実証実験「新幹線キャリーサービス(Shinkansen Luggage Delivery Service)」を実施する。
福岡県における外国人旅行者は、韓国を中心に東アジアからの観光客が大半を占め、長期滞在が見込まれる欧米豪からの観光客の誘客拡大が課題。滞在期間が長い旅行では国内各所をめぐることが多く、大きな荷物を所持するため、長距離移動は負担感が大きいとされる。
今回のサービスはその負担を軽減し、大阪・博多間の観光地や県内を手ぶらで観光できるようにし、利便性を高めることで一層の観光客誘致につなげる狙いがある。
運営は、(株)ジェイアール西日本マルニックスが担当し、実証実験は来年3月末まで実施する予定。料金は1個8,000円(税込み)で、取り扱い個数は1日当たり20個程度を想定している。
利用者は、専用サイト(英語版:Shinkansen Luggage Delivery Service、日本語版:新幹線キャリーサービス)から、配送希望日の3日前までに申し込むか、配送日の前日までに大阪市内の提携ホテルで荷物預けの手続きを行う。
配送会社は配送日の朝に荷物を集荷、新大阪駅から山陽新幹線「こだま」号で輸送し、博多駅到着後、福岡市内の提携ホテルに当日中(夕方ごろ)に配送するというのがサービスの流れとなっている。
【田中 直輝】
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