2024年11月05日( 火 )

福岡県の4月全体住宅着工が9カ月ぶり増加

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 国土交通省が5月31日に発表した2024年4月分の建築着工統計調査報告によると、福岡県の新設住宅着工戸数は全体で前年同月比21.4%増の3,743戸となっていたことが分かった。県全体の着工数が前年同月を上回ったのは23年7月以来9カ月ぶり。

 福岡県の4月着工を利用関係別にみると、持家(注文住宅)は同13.3%減の547戸、貸家(賃貸住宅)が同3.3%増の1,822戸、分譲住宅が同5.4%減の646戸であった。分譲住宅のうち、マンションが同50.7%増の205戸、一戸建は同19.4%減の441戸だった。

 県全体の着工戸数を押し上げたのは、通常月に多くない給与住宅が728戸となったことが大きく影響しており、住宅市場が活性化したものとは言えない状況だ。

全国の総着工戸数は11カ月ぶりに増加

 なお、4月の全国における総着工戸数は同13.9%増の7万6,583戸だった。総着工数が前年同月を上回ったのは11カ月ぶり。内訳を見ると、持家は同3.9%減の1万7,878戸、貸家が同20.6%増の3万4,598戸、分譲住宅が同16.5%増の2万2,955戸(マンションが同69.0%増の1万2,226戸、一戸建が同14.4%減の1万579戸)だった。

 また、九州(沖縄を除く7県)の総着工戸数は同9.5%増の7,874 戸。福岡のほかに大分、宮崎、鹿児島で前年同月を上回っており、いずれも貸家と分譲マンションの増加が寄与した。

【田中直輝】

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