2024年09月27日( 金 )

農水省、ユニーに是正指示 ローストビーフに輸入牛肉使用を表示せず

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

 輸入牛肉を使用したのにもかかわらず、不適正な原料原産地表示によってローストビーフを販売したとして、農林水産省は9月18日、スーパーを展開するユニー(株)(愛知県稲沢市)に対し、食品表示法に基づき、表示の是正や再発防止策の実施を指示したと発表した。

 同省の北陸農政局と東海農政局は4月18日から9月2日までの期間、同社とアピタ長岡店(新潟県長岡市)に対し、立ち入り検査を実施した。

 不適正な原料原産地表示を行っていた商品は「お肉屋さんのローストビーフ」。同商品には原材料として、輸入牛肉を使用していた。

 取材に対し、同省は「時期によって内容が変わるが、米国産、オーストラリア産、カナダ産の牛肉を使用していた」(消費・安全局消費者行政・食育課米穀流通・食品表示監視室)と説明する。しかし、商品パッケージには、輸入牛肉を使用したことがわかる表示はなかったという。

 同社では、調達したローストビーフを各店舗内で切断し、小分けしたものを販売。その際、原料原産地名について、牛肉に「オーストラリア」、「オーストラリア産又はアメリカ産又はカナダ産」、または「輸入」と表示していなかった。

 少なくとも2022年4月1日から今年4月18日までの期間に、不適正な表示によって合計約60tを一般消費者へ販売したことが判明。取り扱い店舗は、アピタ東松山(埼玉)、アピタ木更津(千葉)、アピタ横浜綱島(神奈川)、アピタ北方(岐阜)、アピタ名古屋北(愛知)など35店舗を数える。

切断→小分けはインストア加工に該当せず

 取材に対し、同社は...

この記事は会員限定です。
ユーザー登録すると閲覧いただけます。

関連キーワード

関連記事