2024年12月23日( 月 )

人から始まる湯浴み処・原鶴温泉街の魅力

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(株)泰泉閣 代表取締役 林 恭一郎

すべてのお客さまに愛される旅の宿へ

(株)泰泉閣 林 恭一郎 代表取締役<

(株)泰泉閣 林 恭一郎 代表取締役

 雄大な筑後川に向かい、その奥には屏風山の愛称がある耳納連山を見据える福岡県朝倉市の老舗旅館「原鶴温泉 泰泉閣」。のどかな田園風景も相まって、都会の喧騒から離れ大自然に癒しを求める現代人に人気の旅館である。今年、創業66年目を迎える(株)泰泉閣の代表取締役林恭一郎氏は、福岡から高速道路を使って1時間という交通の便の良さも含め『博多の奥座敷』という地域のブランド力を改めて感じる一方で、その上に胡坐をかくことなく、5年先、10年先までを視野に入れ経営に努めている。

 「当旅館は比較的規模の大きな宿ですが、最近は団体旅行のお客さまだけではなく、ご家族連れのお客さまにも多くご利用いただけるようになりました。大勢のお客さまに賑やかに楽しんでもらえるような宴会場や、ゆったりとくつろげる大浴場は、当旅館ならではの1つのセールスポイントです。一方、さまざまなお祝いごとや法事等についても、今後、さらにお客さまのニーズに対応できるように、社員同士がアイディアを出し合って、前向きに取り組んでおります。」(林代表)。

 泰泉閣の宴会場では、音楽ライブから笑いの寄席まで、実にさまざまな興行が開かれており、大勢のお客を楽しませることができる。浴場には「ジャングル風呂」など遊び心に満ちた施設もあり、小さなお子さま連れの家族に喜ばれる。静かに旅情を楽しみたい人は、旅館から一歩外へ踏み出せば、屋形船をリノベーションした「足湯」設備もある。夕暮れ時に向かえば、湯に足を伸ばしながら、耳納連山に沈みゆく美しい夕陽を堪能することもできる。旅館のお食事処には個室も準備されている。美肌効果もある原鶴の湯で癒された後、地元の幸に舌鼓を打つのもいいだろう。

世界市場に向けた『言葉』の歓待

 林代表が語るように、泰泉閣の「おもてなし」はあらゆる層のお客さまの満足を目指し提供されている。そこにはもちろん外国人旅行客も含まれる。「各地域行政等での誘致に向けた取り組みやインターネットの普及により、地方の状況もダイレクトに伝わるようになりました。そこにプラスして、アジアの玄関口としての福岡の地理的な優位性もあり、当宿にも徐々にですが確実に外国人のお客さまが足を運んでくださるようになりました」(林代表)。

 泰泉閣では言葉の壁を失くすことでストレスなく過ごしてもらえるように、外国人従業員も積極採用している。「宿づくりは雰囲気づくり」だと語る林代表。誰もが安らげる空間、場の提供に必要なのは、そこで過ごすお客さまや従業員から発せられる空気感なのだ。

 「すべては人から変えていくことができると信じています。だからこそ、基本となる人財育成には最も力を入れています。お客さまの視線を追うことで、足りなかったことに自分で気付ける、そんな次世代を担う人『財』を、1人でも多く当旅館に増やしていきたいと考えております」(林代表)。林代表の想いの強さは、現在従業員1人ひとりとコミュニケーションを取る時間を設けていることからもうかがい知れる。

 その合間を縫って、原鶴温泉街の一員として地元情報の発信にも努めている。「原鶴温泉の周辺には、桜や紅葉の名所である秋月、民陶で有名な小石原、白壁造りのまち並みが美しい吉井など、魅力あふれる観光地が多数ございます。夏を迎えると、風物詩である伝統漁法・筑後川の鵜飼いが始まり、鵜匠さんの匠の技を心ゆくまで観賞できます。地域との連携も今後ますます深めていき、お客さまが何度も足を運びたくなるような宿を目指し努力していきたいと思います」(林代表)。

 原鶴にお越しの際には、「地域に愛される宿づくりを実践し、お客さまの幸せのお手伝いに取り組み続けます」を掲げる泰泉閣へ、ぜひお立ち寄りを。

※記事内容は2015年8月31日時点のもの

<COMPANY INFORMATION>
(株)泰泉閣
代 表:林 恭一郎
所在地:福岡県朝倉市杷木志波20
設 立:1960年12月
資本金:1,600万円
TEL:0946-62-1140
URL:http://www.taisenkaku.co.jp/

<プロフィール>
hayasi_pr林 恭一郎(はやし きょういちろう)
1975年長崎市生まれ、太宰府市育ち。筑紫丘高校・立教大学法学部卒。2002年より泰泉閣に勤め、09年代表取締役に就任。老舗旅館の3代目として、原鶴温泉街の活性化に尽力している。

 

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