2024年12月23日( 月 )

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(株)えん 代表取締役 原田 透

供給力を支える『えん』の管理力

(株)えん 原田 透 代表取締役<

(株)えん 原田 透 代表取締役

 福岡のまちでは、視界のどこかに「エンクレスト」があるはずだ。2000年以降、都心部を中心に83棟、約6,530戸の物件を供給(15年3月時点)してきた結果、(株)えんはまちづくりの一端を担っていると言っても過言ではないほど、エンクレストマンションは福岡のシンボル的存在となっている。14年以上にわたってエンクレストを供給し続けてこられたのは、オーナーからの評価はもちろん、入居者からの支持を得ることができたからだろう。

 分譲型の投資マンションは、物件購入費用などのイニシャルコストが低く抑えられる反面、空室リスクが高いのが難点だ。同社は綿密なマーケティングを行い、用地を仕入れることに長けているのはもちろん、底堅い需要のある都心のワンルームに戦略を絞って供給することで空室率を抑え、かつ管理コストを下げることに成功している。ただし、同社を語るうえで、「福岡市」で供給しているという点を忘れてはならない。福岡市の人口は、日本が人口減少社会に突入して以降も増え続け、ついに150万人を突破。また、大学や専門学校などが多く立地することから若年人口が多く、比例して単身世帯も多いまちだ。同社の圧倒的な供給力は、福岡市の地域性が大きく影響している。

 07年以降、同社が福岡県における分譲マンション供給戸数で、他社にトップの座を譲ったことはない。なぜナンバーワンであり続けられるのだろうか。販売力や企画力はさることながら、組織の強さが、トップの座をキープする所以ではないだろうか。毎年の新卒採用により新陳代謝が良くなり、会社が安定。業績の浮き沈みが少ない組織としてのシステムを構築している。このシステムこそが「エンクレスト」のブランドをつくり上げ、さらなる収益を産み出す秘訣である。13年12月期、14年12月期の売上高は連続で100億円の大台を越えただけでなく、大型物件の竣工が続くことから、15年12月期には160億円の売上高を見込んでいる。

『福岡』と『えん』のシナジー

 同社代表取締役の原田透氏は、次のように語る。「約7,300戸の管理戸数が、弊社最大の強みと言っても過言ではありません。ただ、エンクレスト供給当初は、現在のように管理部門を強化していこうという計画ではありませんでした。福岡市は人口が増加しているのが最大の魅力です。また、若年人口が多く、単身世帯の多さも大きな魅力でしょう。このような福岡の発展性・地域性が支えてくれたと感じています。

 いずれは人口減少局面に転じるでしょうが、都心部への供給を続けていけば、将来は今以上の固定収入が期待できます。また、注目される中古市場も視野に入れています。市場のニーズは中古へとシフトしてきた場合に、「エンクレスト」の魅力が改めて認識されるはずです。

 都心の単身者向けマンション需要は底堅く、福岡市の地域性からも潜在的な需要は堅調に推移していくでしょう。20年までに管理戸数1万戸を見込んでいますが、管理戸数が1万戸あれば、弊社の規模でも市場の波に踊らされず、企業運営が安定します。

 また、福岡市博多区・中央区で1万戸を供給できれば、このエリアの単身世帯の1割近くをカバーできることになります。物件が集中しているから、精度の高い合理的な管理が可能になるのです。弊社のお客さまは、オーナーと入居者です。『立地が良い』『対応が良い』『建物管理が良い』と入居者に支持されれば、自然と入居率は高いまま維持できます。入居率が高ければ、オーナーの支持を得ることにもつながってくるのです」。

 エンクレストの歴史はまだ始まったばかりだ。福岡とエンクレストの相乗効果にこれからも期待したい。

※記事内容は2015年8月31日時点のもの

<COMPANY INFORMATION>
(株)えん
代 表:原田 透
所在地:福岡市中央区大名2-8-22
    天神偕成ビル6F
設 立:1989年11月
資本金:1億円
TEL:092-751-8522
URL:http://www.en-jp.net/

<プロフィール>
hara_pr原田 透(はらだ とおる)
投資用マンション販売会社を経て、97年3月に(株)えんの代表取締役に就任。取引業者だけでなく、同業者からも原田氏の経営手腕に関する評価は高い。

 

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