上昇に転じた九州地銀7行の株価
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4月12日の日経平均株価(終値)は、前日比177円66銭高の1万5928円79銭と、久しぶりに大きく反発して引けた。日経平均株価の流れを受けて、九州地銀の株価も上昇に転じた。
九州地銀7行(東証上場)の株価推移表(表2)を見ていただきたい。九州地銀7行、株価上昇
◆特に目を引くのは、ジリ安を続けていたふくおかFGが、前日比+22円の355円と大幅な上昇に転じたことだ。400円台への復帰が当面の目標値となりそうだ。
また今年10月にふくおかFGと経営統合を予定している十八銀行も、前日比+15円の233円と大きく値を上げている。今後はグループ全体の勢いが試されることになりそうだ。◆ふくおかFGに次いで大幅に上昇したのは九州FG。前日比+21円の576円となったものの、600円台へ道筋なのかどうか。これからが正念場と言えそうだ。
◆また4月5日から180円台と低迷していた西日本シティ銀行も、前日比+9円の193円となり、6営業日ぶりに190円台を回復している。7行のうち、西日本シティ銀行だけが200円切れしており、200円台半ばまで戻せるかどうかは、来月発表予定の業績次第といえそうだ。
◆以下、宮崎銀行は前日比+9円の266円。大分銀行は前日比+6円の324円。佐賀銀行は前日比+5円の204円となり、12日は九州地銀7行の全てがプラスで取引を終えている。
九州地銀は上記7行を含めて18行。その内訳は下記のようになっている。
(1)(東証・福証)上場グループ
★ふくおかFGの福岡銀行・熊本銀行・親和銀行の3行
★九州FGの肥後銀行・鹿児島銀行の2行
★西日本シティ銀行・大分銀行・十八銀行・宮崎銀行・佐賀銀行・九州銀行(山口FG傘下)の6行(2)福証単独上場
★筑邦銀行・福岡中央銀行・豊和銀行・宮崎太陽銀行・南日本銀行の5行(3)非上場
★佐賀共栄銀行・長崎銀行(西日本シティ銀行100%子会社)の2行
12日のダウ平均株価(終値)は、前日比+164.84ドルの17,721.25ドル。円相場も1ドル=108円半ば。今日13日の日経平均株価の始値は、前日比+213円92銭の1万6,142円72銭と、7日ぶりに1万6千円台を回復している。
今後地銀の株価が上昇を続けることが出来るかどうかは、ひとえに日銀のマイナス金利政策の影響をいかに抑えて、来期の収益を増加させるかにかかっていると言えよう。
九州地銀18行は来月8日以降、16年3月期決算の実績報告及び来期予想の発表を予定している。銀行のトップにとっては、これからほぼ一カ月の間、株価を含め競合する金融機関の動きにも神経を使うことになりそうだ。【北山 譲】
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